ABOUT

始まりは紙でした。
私にとってアンティークとの出会いはイギリスの小さな教会で行われていた蚤の市で手にしたポストカード、消印は1900年代。絵の美しさや色の深さ、エンボス(型押し)加工までして丁寧に仕上げられた小さなハガキを探すことにワクワクしました。美術学校に通っていた学生の身でも買いやすい値段で(同じ年代のジュエリーや陶器といったらそうもいきませんが)少しづつ集めました。ファインアートとグラフィックデザインを専攻している者としては資料としての意味もありましたが、単純に昔の印刷物は美しいというのが惹かれた理由です。現代の方が印刷技術も進んでいると思うのになぜなのでしょう。

当時の印刷工程はとても手間隙かかったものだったようです。表現したい色が出るまで何回でも印刷機を通していたそうですが、効率やコストを考えていたらとてもできません。当時の力ある画家が描いた絵の美しさがいっそう引き立ちます。画家になることは早々にあきらめたものの、グラフィックデザイナーを経て骨董の世界に入り数十年。古いもの全般が好きなので今は色々扱っています。でも原点とも言える紙ものが一番好きです。

縁がありNew Yorkで倉庫ごと紙ものを引き継ぎました。当時80歳超えていたGenoはヨーロッパからNYに移り住み、知人から紙のお店を受け継いだと言っていました。Genoおじさんの紙たちが日本に渡ってからすでに20年近くが経つでしょうか。もちろんその後私がアメリカやヨーロッパを訪れて買い付けてきた紙たちもたくさんあります。

買っていただいた方のアイデア次第でいかせるような”素材”としての紙探しに力を入れています。デコパージュやスクラップブッキング、ジャンクジャーナルなどにヴィンテージやアンティーク素材を使うと作品にとても奥行きが出ます。せっかく作るならこだわりたい!という方のお手伝いができればと思い、紙もの専門店をオープンいたしました!

デパートのアンティークフェアやキルトフェスティバルなどイベントに出店しています。実物を見たいという方は、ぜひインスタで出店情報をチェックの上そちらにお出かけください!また、出店や買い付けなどで留守にしていない時は店で商品もご覧いただけます。ご予約ください。